骨粗しょう症

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは骨塩量(骨密度)が減少し、骨がもろくなる病気です。
初期には自覚症状がありませんが、進行すると身体の変形や痛みを生じ、日常の何げない動作で骨折する危険性が急速に高まり「寝たきり」の原因となります。
現在、日本では急速な高齢化社会にともない、1000万人以上の骨粗鬆症患者がいると推測されていますが、治療を受けられている方は少ないのが現状です。
●閉経後の女性、70才以上の男性
●家族に骨粗鬆症と診断された人がいる
●糖尿病、胃や腸の手術、卵巣の手術をしたことがある
●ステロイド剤を服用している
●ちょっとしたことで骨折したことがある
●やせている
●タバコ、アルコールをよく飲む
検査は、前腕(肘から手首の間)の骨の骨密度を計測します(約1分ほど)。
また著しく骨密度の低い方など、さらに精密な検査を要する方には血液・尿検査を追加します。
現在、骨粗鬆症は研究が進み、新しい薬も開発され、生活習慣の改善などと組み合わせることにより有効な治療法が確立されています。
ただし、著しく減少した骨密度を元に戻すことは非常に困難です。
ですから早期に骨密度測定をおこない、骨量の減少傾向が見られた場合は、骨密度の減少を食い止めることが大切です。
骨粗鬆症は単なる老化現象ではありません。全身疾患のひとつです。